コーヒーの協会(SCAJ)と競技(JHDC)について
先日、JHDCのボランティアスタッフとして参加してきましたので、JHDCと主催のSCAJについてご説明いたします。
SCAJとは
Specialty Coffee Association of Japan の略で日本スペシャルティコーヒー協会のことです。
SCAJでは、コーヒーに関する資格「コーヒーマイスター」の認定や、JHDC(ハンドドリップ)・JCRC(ロースティング)などの競技会も主催しています。
JHDCとは
Japan Hand Drip Chanmpionship の略でSCAJ主催のハンドドリップの競技を指します。
一杯ずつ丁寧に淹れるというハンドドリップの文化は日本独自の文化であったため、ハンドドリップだけの競技会は日本でのみ行われています。
JHDCの歴史
JHDCは2012年に誕生した日本スペシャルティコーヒー協会主催の競技会です。日本独自の競技会だけに、日本の文化や時代背景を十分に取り込んだオリジナリティに溢れるルールが魅力の競技会です。
また、2014年からはトーナメント方式を採用。さらに2016年からはスコアシートも大幅に改良、香味や質感という日本独自の表現を取り入れています。今もなお進化し続ける競技会です。概要 « ジャパン ハンドドリップ チャンピオンシップ (JHDC) « 競技会 « 活動内容活動内容 | Specialty Coffee Association of Japan
JHDCって何する競技会?
大きく分けて二つの競技、ドリップ競技とフリー競技があります。
ドリップ競技では、コーヒーの味覚をメインに評価し、フリー競技では、プレゼンテーションをメインに評価します。
競技ルール
予選ではドリップ競技のみを行い。本選ではドリップ競技とフリー競技の両方の点数で競います。
ドリップ競技
リハーサルの時間が15分、競技の時間が10分、使用するコーヒー豆は参加者全員共通の公式焙煎豆を使用します。
リハーサルの15分の間にコーヒーの抽出から味覚の確認まで行っていき、どのような抽出が適しているのか、確認を行います。
フリー競技
準備の時間が5分、競技の時間が10分、使用するコーヒー豆は参加者全員共通の公式焙煎豆を使用します。ただし、フリー競技で使用するコーヒーは約1ヶ月前にコーヒーのプロファイルとともに1kg配布されます。
共通
使用器具はスポンサー指定器具を使用します。有名な会社がスポンサーをしておりますので、普段使っている器具が使えないということはまず無いと思います。
予選ではフランネルは使用できませんが、決勝では使用することができます。
見所
JHDCの概要のページでは以下のように記載されております。
同じ珈琲豆を使用しても全員が違う味になるドリップコーヒー。もっともポピュラーでシンプルな抽出方法であるからこその工夫やアイデアが楽しめます。
わたしが実際に見て面白かったのはやはり決勝のフリー競技
競技者の元へ指定のコーヒーが1ヶ月前に1kgも配布され、それぞれがそれぞれの抽出をしてテイストやフレーバーを確認し、それぞれがそのコーヒーの特徴を考え、どんなテイスト、フレーバーを出すのが最も適しているのか、そして、そのためにどのような抽出法を取るのか、考え抜いたものを、フリー競技の場でプレゼンとして想いを伝える。
コーヒーは嗜好品であるため好みが違うのは当然で、ハンドドリップは人の手で淹れているのだから味がブレるのは当然で、その中で、競技者それぞれが思う最高のコーヒーを提供するということがとても面白いです。
また、フリー競技の準備時間では、競技者それぞれが持参したカップやテーブルクロス、プレゼンの資料の配置など、さらに別の観点から趣向を凝らしたものが見えてとても面白いです。
競技会の映像はYoutubeにもアップロードされていたりしますので、ぜひ一度見てみてはいかがでしょうか?